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サッカーのポジション、理解していますか?子どもと一緒にポジションの名前と役割を覚えましょう!
サッカーを頑張る子どもを応援する、ママさんパパさん、サッカーのポジションはきちんと理解していますか?
子どもが担当するポジションの位置や役割が理解できていないと、子どもを応援することも声をかけてあげることもなかなかできないですよね。
そこで今回こちらの記事では、サッカーのポジションについて解説します。
細かいポジションの名前と役割も紹介しますので、ぜひ最後までご覧になってください。
大きな4つのポジションとフォーメーション
細かいポジションを理解する前に、大まかな4つのポジションとフォーメーションについて解説しましょう。
4つのポジションとは?
サッカーのポジションは以下のように大きな4つのグループに分けられます。
・GK(ゴールキーパー)
→味方のゴールに最も近い位置でゴールを守る。唯一ボールを手で触ることができる。
・DF(ディフェンダー)
→GKに最も近いフィールドプレーヤー。主に味方のゴールを守ることが目的だが、時として攻撃に参加する。
・MF(ミッドフィルダー)
→DFより前、FWより後ろのポジション。中盤、2列目などとも呼ばれる。攻守ともに積極的に関わり、ゲームをコントロールする。
・FW(フォワード)
→最前線で相手のゴールに最も近いポジション。主に得点を獲ること、得点に繋がる展開を作ることが目的。
この4グループを理解できれば、おおむね問題はありません。
ただ、DFだからといって攻撃参加しなかったり、FWだからといって守備をしなかったりすることはなく、全員が常に攻守を入れ替えながら動く必要があります。
特に昨今のサッカーでは11人全員がチーム全体のために献身的に動き続けていないと通用しません。
その点は意識するようにしましょう。
フォーメーションとは?
テレビでサッカーの試合を観ていると、4-4-2や3-5-2といった言葉を耳にすることはありませんでしょうか?
これはサッカーのフォーメーションを表す数字であり、システムとも呼ばれます。
キーパーは常に1人なのでカウントはせず、DF(ディフェンダー)-MF-FWといった順番で合計数が10人になるようにシステムを考えます。
例えば4-4-2であれば、DF(ディフェンダー) 4人 – MF(ミッドフィルダー) 4人 – FW(フォワード) 2人、となるわけです。
ただ、小学生の場合は8人制のサッカーが基本なので、システムの人数合計は7人になります。
基本は3-3-2や3-4-1といったフォーメーションが一般的です。
フォーメーションはチーム全体のバランスや相手チームとの相性を考えて組まれます。
試合に勝つためのとても大切な要素であり、プロの世界では試合中にフォーメーションを変えて試合の流れが大きく変わることもよくあります。
4つのポジションとフォーメーション、覚えられましたでしょうか?
DF(ディフェンダー)
では、次は細かいポジションについてみていきましょう。
まずはDF(ディフェンダー)です。
センターバック
DF(ディフェンダー)の中でもコートの中央よりに位置する選手はセンターバックと呼ばれます。
DFが4人の場合は2人、3人の場合は1人になるのが一般的です。
センターバックは守備の要であり、相手チームのストライカー(点取り屋)とマッチアップすることがほとんどです。
フィジカルの強い選手や背の高い選手が任されることが多く、相手との競り合いやボールの奪い合いも激しいポジションです。
また、チーム全体を見渡して指示を出すことも多いのでキャプテンシーのある選手が任されることが多いです。
キーパーとともにゴールを守り、チーム全体の縁の下の力持ちがセンターバックです。
サイドバック
中央よりのDF(ディフェンダー)がセンターバックでしたが、タッチライン(コートの長辺)側にいるDF(ディフェンダー)がサイドバックです。
右のサイドも左のサイドもサイドバックと呼ばれ「右サイドバック」「左サイドバック」といった呼ばれ方をされます。
サイドバックもセンターバックと同様に味方のゴールを守ることが主な目的です。
センターバックのカバーリングをしたり相手と競り合ったりするのはもちろんのこと、時としてサイドを駆け上がって攻撃にも参加します。
フィジカルも高い運動量も求められる職人的なポジションです。
DFは基本的にこの2つを覚えていれば問題ありません。
かつてスイーパーやストッパーといったポジションもありましたが、今はほとんどなくなってしまいました。
MF(ミッドフィルダー)
続いてMFの細かいポジションについて解説します。
センターハーフ
センターハーフはセンターバックと同じように、コートの中央よりにいるMF(ミッドフィルダー)のことです。
中盤が3人の場合は真ん中の選手、4人で横一列に並んでいる場合は中央寄りの2人がセンターハーフです。
センターハーフは攻守にわたって活躍するチームの中心的な人物です。
体力はもちろんのこと、的確なパスと判断力が要求されます。
敵のゴールに背を向けてパスを受ける機会が多いので、周りを見る力やボールコントロールスキルなども必要です。
高い技術が要求されるので、チーム内でも能力が高い選手が起用されがちです。
サイドハーフ
こちらもDF(ディフェンダー)と同様、左右のタッチラインに近い中盤の選手を指します。
サイドハーフはライン際を駆け上がりクロスをあげたり、時には得点に絡んだりします。
突破力とボールコントロールの正確性が要求される難しいポジションです。
プロの世界においてはサイドハーフに能力の高い選手がいるだけで勝敗に大きい影響があるとされています。
足が速い選手やドリブルの力がある選手が起用されやすいポジションです。
ボランチ
守備的ミッドフィルダー、ディフェンシブハーフとも呼ばれるボランチ。
ポジションは、ややDF寄りのMF(ミッドフィルダー)といったところです。
MFが4人の場合、横一列に並ぶフォーメーションでなく、4人でひし形を作るように配置されるパターンがあります。
そのひし形の真ん中でDF(ディフェンダー)寄りなポジションがボランチです。
ボランチは積極的に守備に参加しながらも、前線にボールを回す司令塔的な役割です。
相手との競り合いも多いだけでなく、最前線まで入っていって得点に絡むこともあります。
的確な判断力と無尽蔵の体力、そして高いキャプテンシーが要求されるとても難しいポジションです。
トップ下
トップ下はボランチと対になる存在で、ひし形になった時のFWに近いMFを指します。
オフェンシブハーフ、とも呼ばれます。
積極的に攻撃参加して、ストライカー的な役割を担います。
チームの中心選手、スター選手などが起用されがちなポジションでもあります。
突破力、シュート力も必要であると同時に、ゴールに対する貪欲さやゴールへの嗅覚も必要でしょう。
トップ下に能力の高い選手を起用する流れはサッカー界においてはスタンダードです。
FW(フォワード)
最後にFWについて解説します。
センターフォワード
FWが1人もしくは3人の場合、真ん中にいるFW(フォワード)の選手はセンターフォワードと呼ばれます。
FWが1人の場合はワントップとも呼ばれる場合があります。
センターフォワードは最もゴールに近い選手なので、当然点を取る役割を担っています。
また、トップ下が動きやすいようにボールをキープしてチャンスに繋げることも必要です。
正確なトラップスキルやシュート力、足の速さなどが要求されるオフェンシブなポジションです。
右トップ・左トップ
FWが3人の場合はサイドにいる選手を、2人の場合はその両方ともの選手をこのような呼び方をします。
トップ、とはFW(フォワード)と同じ意味であり、チームの最前線にいる人という意味です。
基本的にはセンターフォワードと同じように、得点に直接絡むようなプレーをするオフェンシブなポジションです。
ボールを扱う技術だけでなく、オフザボール(ボールを持っていない時)の動きの質が要求されるポジションとも言えます。
こちらも足が速く、ゴールへの嗅覚が鋭い選手が起用されがちです。
ポジションはどうやって決まる?
様々な細かいポジションはきっと理解できたかと思いますが、こういったポジションはどういった基準でどういった過程で決まるのでしょうか。
それは…チームによって異なります。
基本的には監督やコーチが采配を決定するのですが、チームによっては子どもたち自身がポジションを決める場合もあります。
ポジションを決める基準や考え方としては、先程説明したポジションの役割と特性に合った子がそのポジションに選出されます。
センターバック、ボランチ、トップ下、センターフォワードといった真ん中のポジションは上手い選手が任される、ということは否定はできません。
しかし、サイドのポジションもそれぞれとても大切な役割があり、子どもの特性次第ではサイドの方が向いている場合が大いにあります。
自分の得意分野や得意な技術を理解して、それらを活かせるようなプレーをしましょう。
指導者を信頼して任せよう
先ほども説明したように、ポジションの決定方法はチームによって異なります。
子どもたちが自ら決めるチームもありますが、基本的にはそのチームの監督やコーチが決めるのがほとんどでしょう。
この、監督やコーチの采配に口を出してしまう保護者さんが稀にいるようです。
監督やコーチは誰よりも子どものことを見ています。
そして誰よりもチームのこと、サッカーのことを考えています。
子どもの成長を第一に考えておりますので、子どもに嫌がらせをしたり誰かをひいきしたりなんてことは絶対にありません。
どうか監督やコーチを信頼して見守ってあげてください。
保護者は子どもにとって最高のサポーターです。
口うるさく干渉してきたり、プレーへの指示をしつこく出してくる親では、子どものモチベーションも低下してしまいます。
子どもとチームを信じて応援することに徹しましょう。
まとめ
サッカーのポジションが理解できれば、サッカーの解像度も上がり見方が大きく変わります。
子どもが与えられたポジションや役割も理解でき、応援したり自主練をしたりするときの助けになるでしょう。
どのポジションもチームにとってとても大切です。
無駄なポジションなんて1つもありませんし、ポジションに優劣なんてありません。
今後も皆さまのサッカーライフが楽しいものであるようサポートさせていただきます!

