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頑張る子どもにどんな言葉をかけたらいいの?子どもの褒め方と具体的なフレーズを紹介

子どもを褒めていますでしょうか?

誰しも褒められたら嬉しいもの。

しかし、子どもの成長を願うあまり厳しくしてしまったり高い要求をして褒める機会を逃したりしていないでしょうか。

今回こちらの記事では、サッカーを頑張る子どもの褒め方について解説します。

これまでサッカーの経験がある保護者もない保護者も、褒めることの大切さや褒め方のポイントなどが理解できます。

褒めることは大切!

「スポーツは結局根性論でしょ!」
「厳しい環境だからこそ上手くなるんだ」

そういった考えを未だに持っていませんでしょうか?

今やあらゆる研究の結果、子どもは褒められた方が成長速度が早く、能力の向上も高いということが分かっています。

しかし、6割以上の親が「叱るより褒める方が苦手」というアンケート結果も出ています。

子どもの成長のために褒められることはとても大切ですが、保護者が褒め下手のままでは良くないですよね。

以下に、褒め方のポイントや具体的な褒めフレーズをまとめましたので、是非ともこの機会に覚えておきましょう。

褒め方のポイント


ただ漠然と褒めるだけでなく、効果的な褒め方というものがあります。

子どものやる気を刺激して成長させるための声かけです。

以下のポイントをおさえておきましょう。

具体的に褒める

子どもを褒める時はただ「よかったよ」「凄いね」と漠然と褒めるのではなく、具体的に褒めるようにしましょう。
「あそこのあのプレーが良かったね。」「あの瞬間にあんなことできるなんて凄いよ」といったように、具体性をもって褒めると良いでしょう。
そうすることで子どもは、きちんと自分を見てくれているんだと感じられてモチベーションも高まります。

また、褒め言葉は同じ言葉にならない方が効果があるとされています。

具体的に褒めることによって決して同じ言葉にならないので、より子どもに響く言葉を伝えることができるでしょう。

努力を褒める

子どもを褒めるとなったとき、結果や才能を褒めてしまいがちですが、努力を褒めることも忘れてはいけません。

スタンフォード大学では長年褒めることについての研究がなされており、褒めに関しては最先端の研究結果を持っています。

そちらの研究で、結果を褒めるより努力を褒められた方が子どもの能力が向上することが数値として出ています。

頑張っている姿、少しでも成長しようとして行動をしたこと、そこを褒めてあげましょう。

小さな成功を褒める

自信をつける方法は小さな成功体験を積み重ねること。

そのような言葉を聞いたことはありませんでしょうか?

それは子どもも同じことです。
素晴らしい結果、大きな成功を褒めることももちろん大切ですが、小さな成功を褒めましょう。

成功体験を沢山することによって、自信が生まれ伸び伸びとプレーすることができるでしょう。

周りと比較せず褒める

「〇〇君より上手いね」「〇〇ちゃんよりできるね」

周りと比較した褒め言葉はなるべく使わないようにしましょう。

周りの人達とお互いを高め合って切磋琢磨して成長していくことはもちろん素敵なことですが、こういった他者との比較はあまりおすすめしません。

褒められた時は嬉しくなるかもしれませんが「〇〇君より上手くないと、〇〇ちゃんよりできる子じゃないと褒められない」という気持ちが生まれてきてしまいます。

比べるなら過去の自分の姿と比べましょう。

精神面を褒める

サッカーの技術やスポーツの才能だけでなく、子どもの精神面を褒めることも大切です。

スポーツマンシップに則って、周りの人たちを尊重できていたか。
悔しくても仲間のために応援できていたか。
相手に伝わる挨拶や感謝の言葉を言えていたか。

そういった点に着目して子どもを褒めてあげましょう。

それらも立派な才能ですし、選手としても社会人としてもとても大切なことです。

以上が褒め方のポイントでしたが、過剰な褒めすぎにも注意しましょう。

過剰に褒めすぎて子どもが褒められることに慣れてしまったら、失敗をした時に落胆や挫折が強くなってしまいます。

日常的には「褒める言葉 5 : 叱責や注意 1」くらいの割合が適切だとされています。

そちらも子どもの様子をよく観察しながら適切なタイミングで適切な言葉をかけてあげましょう。

具体的な褒めフレーズ


褒めることがいかに大切か、そして褒め方のポイントも理解できたかと思います。

では、その褒め方のポイント別に具体的な褒めフレーズも紹介しましょう。

こちらで紹介するフレーズを参考にして子どもに言葉をかけてあげましょう。

具体的に褒めるフレーズ

具体的なプレーや行動を褒めるように意識しましょう。

例えば…

「後半10分くらいの右サイドへのパス。あれ良かったねえ。あのパスがあったから得点に繋がったよ」
「良いシュートだったね。点決めたことも凄いけど、低い弾道なのが良かったよ」

など具体的なプレー内容を褒めると良いでしょう。

専門的なことが分からない場合は

・「あんなシュート打てないよ!凄い!」
・「沢山ドリブルで抜いてたね。さすが」

といったように素直に感動したプレーの内容を伝えるだけでも効果的です。

努力を褒めるフレーズ

結果ではなく過程に焦点を当てた内容で褒めましょう。

例えば…

・「毎日練習してるの偉いね。すごく上手くなってるよ」
・「前半の得点シーン、ちゃんと周りを見れてたから決められたよね。」
・「こんなに頑張ったからここまで来られたんだよ。その姿を見てたよ」

というような言葉です。

また、単に「点入れたね」「ドリブル上手いね」だけでなく

・「どうして点を入れられたの?」
・「どうしてそんなにドリブルが上手くなったの?」

と子どもに疑問を投げかけた後に、子どもから出た回答を褒める、という褒め方もおすすめです。

子どもの中で因果関係がはっきりして、過程の大事さに気づけることでしょう。

小さな成功を褒めるフレーズ

大きな結果が出なくても、ちょっとした成功を褒めましょう。

例えば…

・「公式戦でシュートを打ったの初めてだね。やったね」
・「引き分けだったけど、無失点におさえたのは凄いよ」
・「前より体力ついたんじゃない?ずっと走り続けてたもんね」

といったフレーズを参考にしましょう。

どんな些細なことでも構いません。

褒められて恥ずかしくなる子はいますが、嫌な想いをする子はいません。

周りと比較せず褒めるフレーズ

ポイントでも解説したように、周りの人ではなく過去の自分と比較する言葉を選びましょう。

・「1年前より、すごく足が速くなったね」
・「ついこの間より、積極的にドリブルするようになったね」
・「前の試合より沢山走って守備に貢献してて偉いね」

といったようなフレーズです。

過去の自分と比較して、できるようになったことを褒めるのはもちろん、
取り組んでいる過程についても触れるフレーズにしましょう。

精神性を褒めるフレーズ

・「大きな声で挨拶して、チームメイトとも仲良くできてえらいね」
・「ファウルしちゃった時に、相手を立たせてあげたり謝ったりしてたのほんと凄いと思う」
・「サッカーが好きなんだね。好きって気持ちがあるだけでとても素晴らしいことだよ」

といったように、プレー内容や身体性以外のことにも触れるようにしましょう。

子どもが楽しくサッカーをするにはどうすれば良いのか。

そのことを第一優先で考えましょう。

まとめ

時には叱ることや試練を与えることも必要ですが、親の声かけで子どものサッカーへのモチベーションは変わってくるでしょう。

子どもが前向きに挑戦できるようなサポートをしていきましょう。

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