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COLUMN

意外と知らない?ゴールキックの正しいルールやボールの飛ばし方

サッカーの試合中に何度もある「ゴールキック」

ゴールキックは2019年にルールが変更されていたのをご存知でしょうか?

今回はそんなゴールキックのお話。
基本的なルールや豆知識、ボールの飛ばし方などを徹底解説します。

こちらを読んで、ゴールキックをチャンスに繋げましょう!

ゴールキックとは


ゴールキックとは、ゴールエリア内もしくはゴールエリアのライン上にボールを置いてキックで試合を再開することです。

攻撃側が最後にボールを触って守備側のゴールラインを割った際にゴールキックが与えられます。

逆に守備側が最後にボールに触ってゴールラインを割ったら攻撃側のコーナーキックになります。

タッチラインを割った際はスローインで再開しますが、ゴールラインを割った際はキックで再開する、と理解しておけば分かりやすいかと思います。

実は2019年に変更されていたルールとは?

ゴールキックは2019年にルールが変更されています。
変更の内容としては、ゴールキックを蹴っていなくても味方選手のみペナルティエリア内に入って良いということになりました。

これまでは、敵も味方も含めてゴールキックを蹴る選手以外はペナルティエリアから外に出なければいけませんでした。
そうなると必然的に遠くへボールを蹴ることが必要となり、小学生など子どもたちにとっては、ボールを飛ばせられずピンチを招いてしまうことが多々ありました。

そこでルール変更により、ペナルティエリア内にて味方が待機できるようになったので、ショートパスを繋ぐことによるビルドアップが可能になりました。

ただ大きく蹴って競り合うという、フィジカル重視のサッカーではなく、個人技やパスワークによって攻撃を展開するという駆け引きと戦略性が生まれました。

かつてサッカーをしていたパパさんママさんにとっては驚きのルール変更かと思いますが、子どものためにもしっかり覚えておきましょう。

ゴールキックの豆知識


ゴールキックは意外と知られていない細かいルールがあります。

知っているのと知らないのとでは大きく差が出てきますので、詳しく解説しましょう。

直接ゴールできる

もし、ゴールキックが直接相手ゴールに入っても、得点は認められます。

スローインや間接フリーキックは得点として認められないので、意外に思われるかもしれませんが得点扱いです。
ただ、相手ゴールまで蹴れる選手はそういませんので大きな心配はありませんが、知識として知っておくと良いでしょう。

誰が蹴ってもいい

ゴールキック、という名がついているので「ゴールキーパーしか蹴ることができない」と勘違いしている人がいるかもしれません。

ゴールキックは味方の選手、誰が蹴ってもいいのです。

ショートパスを繋ぐのではなく、大きくロングフィードしたい場合は、チームの中のキック力のある人が蹴ることができます。
チームの戦略、ゴールキックの始め方を考えて、最適な人がゴールキックを蹴るようにしましょう。

オフサイドがない

ゴールキックにはオフサイドはありません。

全員がハーフラインを超えて守備をすることはほぼありえませんが、オフサイドだと思って油断していると失点になりかねません。

また、攻撃をする際にも一瞬のチャンスをものにできるかもしれないので、しっかりと覚えておきましょう。

クイックスタート可能

ペナルティエリア内に入っていいのは味方の選手だけだと説明しましたが、クイックスタートするのであれば、例外的に相手選手が入っていても試合は続行します。

クイックスタートとは、主審の笛や指示を待たずにプレーを再開することであり、フリーキックの際にも時として使われます。
ゴールキックでもクイックスタートは可能なので、例えば、前線にフリーの選手がいる場合などは、とにかく早く蹴って試合を再開させた方が良いでしょう。

攻撃側は常にチャンスを伺う目が必要ですし、守備側もどんな時でも警戒を怠ってはいけません。

ボールを遠くに飛ばすには?


ルールが変更されたとはいえ、やはりゴールキックはボールを遠くに蹴って前線に渡すのが一般的です。
しかし、多くの小学生は、ボールを遠くに蹴ることが難しいという悩みを抱えていることと思います。

そこで、遠くにボールを蹴るポイントを簡単に説明しましょう!

①:助走をとる

遠くにボールを蹴るためには、大きな力で蹴ることが必要です。

大きな力を生むためには、まず、大きな助走をとりましょう。
助走により、生まれた体の勢いをボールに乗せて蹴り上げます。

②:上半身を使う

上半身は前傾するのではなく、やや胸を貼って後ろに体重が残るように蹴りましょう。
ボールを強く蹴るというよりは、掬い上げるイメージで、飛ばしたい方向に胸を向ける意識です。

また、蹴り足の反対側の手を広げることも大切です。
そうすることで、体が弓のようにしなり、大きな力を生むようになります。

③:軸足を意識

ボールを蹴る際に重要になるのは、蹴り足ではなく、軸足だと聞いたことはありませんでしょうか。

大きな筋力がなくても、軸足がしっかりしていて、安定させることができれば、強く飛距離のあるボールを蹴ることができます。
また、遠くにボールを蹴るには、軸足はややボールの後ろ側が最適です。

ボールの中心の真横に軸足をおくのではなく、そこから足半分ほど後ろに軸足をおくことを意識しましょう。

④:インフロントで蹴る

ボールを遠くに飛ばす蹴り方はインフロントキックです。
インフロントとは、親指の付け根周辺をボールの中心よりやや下あたりに当てるキックです。

インフロントで蹴るコツを掴めれば、きっと遠くへボールを飛ばす感覚が分かることでしょう。

以上のことを意識することで、遠くへ飛ばすゴールキックを蹴ることができます。

ぜひ、意識して練習してみてください。

まとめ

ゴールキックは試合中に何度も発生することでありながら、細かいルールが設定されています。

また、ルールも変更されたので、攻撃の起点にもなり得るとても大事な要素になりました。

ゴールキックのルールをしっかり理解して、有効に使いましょう。

また、遠くにボールを蹴るポイントも意識して練習をしてみましょう!

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