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イメージしやすいコーチングで戦術理解

社会性にも繋がるコミュニケーションの能力は、サッカーという集団スポーツを通して身に付けることのできる大切な要素です。

特に育成年代の子供たちには、少しでもイメージしやすいような伝え方を指導者が工夫をしてコーチングに活かしています。

今回は、あるスクールの練習でのエピソードをご紹介します。

試合形式の練習中に一度プレーを止め、担当の先生がコート中央に子供たちを集めます。

子供たちはプレーの説明かな?アドバイスかな?という表情で集合しますが、
そこで先生から伝えられた言葉は・・

『じゃあみんなは今、〇〇スーパーにいます!』
『自分の好きなアイスを持って、たくさんあるレジに並ぼうとしています。』
『すると、ある人は、もう何人も並んでいるレジに並ぼうとしています。』

すると子供たちはみんな口々に
『え~!!なんでそっち??』
『気付かないの?』
『早くしないとアイス溶けちゃうって!』
と驚きと笑いの表情です。

作戦ボードで相手選手のマグネットをレジに見立て

『じゃあ、もしみんなだったらどこに進む?』
と質問すると、当然【空いている方から進む】という答えです。

『そうだよね!今みんながやっている試合も同じように、空いているスペースを狙った方がチャンスが広がりそうだね、じゃあ…』
『次は、もし自分が空いているレジに先に並んでいて、友達がどこのレジに並ぼうか迷っている時、みんなだったらどうする?』
という質問を投げかけます。

すると
『こっちの方が空いてるよ!って教えてあげる!』
と、これまたたくさんの子供たちが答えてくれます。
『おお!それナイスだね!それって試合だったら、空いているところでパスを呼ぶのと一緒だね!』

ここまで話し、再び試合に戻ります。
すると、スペースへのパスやスペースに走り出すプレーなどが少しずつ多くみられるようになりました。
サッカーの専門用語をたくさん伝えていくことも、上手なプレーを目の前で見せてあげることも、
競技性のレベルアップにはとても大切なことです。

それと同様に人間的な成長も、
『どう伝えたら、より自分のこととしてイメージしやすいか?』、『興味を引き出してあげて、楽しみながら理解を深めるためには?』
という、相手に合わせた工夫を目の前で見せてあげることは、とても大事な体験だと考えています。

この日、先生に教わったことを、今度は年下の子に分かりやすく伝えているシーンを想像すると、
とても楽しみになりました。