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子どもも大人も知っておきたいルール、サッカーの審判のサインの意味とは?
みなさん、サッカーの審判のことはどの程度ご存知でしょうか?
サッカーの審判は主審1名、副審2名、コートの外に第4審1名と計4名います。
今回はその中でも主審のハンドサイン(シグナル)について解説します。
こちらを読んでいただければ、主審のサインの意味が分かり、プレーをする際にも観戦をする際にもより楽しめることでしょう。
ちなみに、サッカーの審判は日本サッカー協会において資格取得をすることができます。
主審のサインを知ってサッカーを楽しむ
審判のハンドサインを覚えることはメリットばかりです。
まず、審判のサインが分かることで、今何が起きているのか、どういう状況なのかを瞬時に判断できます。
無駄な体力や精神力を消耗せずにすみ、チームの勝利のために全力を傾けることができます。
また、プレイヤーではなく、テレビやスタジアムなどで観戦しているときもサインを知っていると、よりゲームを楽しむことができます。
プレーをするうえでも、観戦をするうえでも審判のハンドサインを知ることは大きなメリットがあるのです。
主審は、なぜサインを出す必要があるのか?
基本的に主審は笛を使って試合をコントロールしますが、笛を吹くと同時にハンドサインもしなければならない規則となっています。
一見不要に思えるハンドサインですが、とても重要なものなのです。
ハンドサインがあることによって、言語の壁を超えることができ、いかなる国際試合でも共通のサインでゲームを進行できます。
また、プロの試合や代表戦は、観客の応援の声によって、笛の音が聞こえにくいことがあります。
審判のサインの具体例
それでは、試合中に使われる主審のサインの具体例を個別に解説します。
以下のものが代表的なものですので、これらを覚えておけば問題なく試合を楽しむことができるでしょう。
また、特別な記載が無い場合、主審は掌を開いた(パー)状態でサインを示します。
ゴールイン
ボールがゴールの中に入ってゴールインが認められた際は、手を地面と肩より高く上げ、センターマークの方向を示します。
ゴールインするシーンにおいて、基本的に主審は攻撃されているゴールの近くにいるので、振り向いてセンターマークを指すのが一般的です。
スローイン
ボールがタッチラインから出たらスローインとなります。
その際に主審は、スローインを行うチームの攻撃方向を手で示します。
最後にボールを触ったチームではない方にスローインが与えられますので、主審は最後にボールを触ったチームの守るゴールの方向を示すことになります。
ゴールキック
攻撃する側が最後にボールに触れた状態でゴールラインを割ったら、ゴールキックとなります。
ゴールキックの場合は、ゴールエリアのあたりを指すように、腕をやや下に向けて示します。
ゴールエリアはゴールとほぼ同じ大きさなので、主審はゴール方向を示すことになります。
コーナーキック
守備をする側が最後にボールに触れた状態でゴールラインを割ったら、コーナーキックとなります。
その際は、コーナーアークの方へ向けて、やや斜め上に腕を伸ばすようにして示します。
また、ボールがゴールラインから出た位置から近い方のコーナーからキックが行われるので、主審は左右どちらかのコーナーアークを示す必要があります。
ペナルティキック(PK)
ペナルティエリア内で守備側が反則をすると、ペナルティキック(PK)になります。
主審はPKだと判断したら、ペナルティマークを手で指します。
ペナルティマークとは、PKを蹴る際にボールを置く、白く小さい丸のことです。
審判がペナルティマークから遠い場合、笛を吹いたらすぐにペナルティマークに近づき、ハンドサインを出すのが一般的です。
ファウル・フリーキック
ペナルティエリア内以外でファウルがあった場合、主審は笛を吹いてプレーを止め、攻撃側が攻める方を手で示します。
その際、腕はやや上に向けるのが一般的です。
間接フリーキック
笛を吹いてプレーを止め、攻撃側が攻める方を手で示すところまでは通常のフリーキックと同じです。
ただし、間接フリーキックの場合は、その後、どちらかの腕を真上に上げ続けなければいけません。
主審は、ボールがキッカー以外に触れるか、アウトオブプレーになるまでは腕を上げたままでいます。
選手や観客はそのシグナルによって、直接フリーキックか間接フリーキックかを判断します。
間接フリーキックについて詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
アドバンテージ
アドバンテージとは、攻撃側が得点チャンスの時に、守備側から反則をされた場合に、ファウルを認めてプレーを止めずにオンプレーにし続ける、というルールです。
要は、攻撃側の得点チャンスを潰さない特別措置です。
アドバンテージをとる場合、主審は両腕をハの字のように広げるか、もしくは片腕を攻撃方向に伸ばして示します。
また、そのハンドサインと同時に「プレーオン」と声を発することも必要です。
これにより選手は、試合は止まっておらずプレーを続ける必要がある、ということが分かります。
VAR
小学生のサッカーではVARを導入していませんが、代表戦などを観戦する際の手引きとしてお伝えしましょう。
VARとはビデオアシスタントシステムのことで、肉眼では判断できない微妙な判定を、ビデオ録画を見ることで判定するシステムのことです。
主審は、VARをチェックする際には、自分の胸の前あたりにテレビの形を両手の人差し指で描きます。
これはチェックをした後の判定を下す際にも同様に示します。
W杯やアジアカップなどの国際Aマッチでは度々みられますので、ぜひチェックしてみましょう。
まとめ
主審のハンドサインは、ゲームを円滑に安全に行うためにも必要なものです。
また、選手や観客もハンドサインを覚えることで、試合をより楽しむことができるでしょう。
こちらに紹介したハンドサインをしっかり覚えて、これからの練習や試合に活かしましょう!